私が泣けたのは、上司が来た時です。それは私が入院をしている時でした。その時は、忙しく体を壊し入院をしてしまったのです。
その時に、家族よりも面会にきてくれたのが上司でした。その時のことについて、お話します。
・厳しい上司
私の上司は、とても厳しい人です。そのことから、上司のことを嫌っていました。
仕事が忙しくなると、とんでもなく騒ぎ立ててしまうのです。
その上司がいることで、仕事が中断してしまうこともありました。だから、ほとんどの人は嫌いと思っていたのです。
・入院してしまう
そんな私が入院をすることになり、その時にお見舞いにきてくれたのは上司です。
上司の顔も見たくないと思っていたので、断っていたのです。
面会も家族だけということだったので、上司が数回来てくれた時もすべて面会することを断っていました。
・面会して意外な一面を見た
私が入院後、少し体が安定した時にやっと上司と面会をすることにしました。そのときも会いたくない気持ちだったのです。
しかし仕事で迷惑をかけていると思う気持ちから会うことにしました。
会うと、とても憔悴している上司がいました。私のことを真剣に考えて、悩んでいたのです。
仕事が忙しくなり、部下をこんな目に合わせてしまったと反省していました。
その時の姿は、本当に本心から反省している感じだったのです。ごめんと何度もいう上司の姿に、泣きました。
そんな私の姿を見て、あの鬼のように感じていた上司も泣きました。その姿は、私以外は知らないと思っています。
・面会はその後も続いた
面会は、その後も毎日続いていました。時には、面会時間ギリギリで5分ぐらいで帰ることもあったのです。
それでも、毎日きてくれたことに対してありがたいと思うようになりました。
・退院後は元の上司になっていた
私は無事退院をすることになり、しばらく自宅療養となりました。そしてやっと休んでから5ヶ月後に職場復帰となったのです。
その時には、いつもの嫌いな上司になっていました。あの時の上司は何だったのだろうと、時々思うことがあります。
しかしその上司こそ、本当の上司の姿なんだろうと思っています。
上司の意外な一面をみることができて、良かったと思っています。
意外な一面と言うのは、誰にもあるものです。そのことを知ると、この人も優しい一面があるんだとほかのことを許すことが出来るのです。
そのように、人を許していこうと、その後思うようになっています。