苦労

「こちらの誠意を伝えるのにとても苦労しました」

 私は40代の女性であり、仕事としては役場勤めのケースワーカーです。

 今日は仕事で知り合ったお客様とのエピソードを書いていきます。

どうかお付き合いくださいませ。

「ケースワーカーという仕事」

 役場のケースワーカーという仕事は、生活に困っている方の接客や相談・面談をすることが仕事ととなります。

 面談をしてみて「まだ頑張れそう」と判断すれば帰っていただきますし、「支援が必要と判断」すれば支援の手続きに迅速に入るという感じです。

 その他にも、支援後のアフターケア等が仕事になってきます。

 今日は支援後のアフターケアで起きた苦労を書きます。

「とても冷たいお客様」

 わたくしが担当していたお客様でとても生真面目でいつもスーツを着用しているお客様がおりました。

 「育ちが良くてプライドが高い人なんだろうな」というのが第一印象でした。

 やはり思った通りでしたが、支援中に通っていただいていた施設のスタッフの方から「とても冷たい印象があります。目も笑っていないし、人に興味がない感じです。色々と話を聞くと「もうどうでもいい」と言っていた」という報告がありました。

 そこでわたくしは「このままではいけない!」と感じて、支援に入ることにしました。

「私情を入れるな!」

 わたくしと施設のスタッフさん。そして、就労支援員とお客様の4人で面談することになりました。

 話を聞いていたお客様が、「あなた方の言うことはわかりました。しかしながら、仕事に私情を入れないでいただきたい。そして、あなた方の家族の話や仕事の話なんてこちらの知ったことではないのです。あなた方はあくまでも仕事でしょう。仕事をしてください。」と言われてしまい、何も言い返すことができませんでした。

 服装に関しても話し合いをしましたが、「僕はスーツというスタイルを崩すことはしません。僕がスーツを着用していることで誰にも迷惑なんてかけていないでしょう。TPO?そんなもの糞くらえです。大体、僕のスーツのスタイルは間違っていないですよ」と言われてしまい、こちらが泣きそうになり疲れてしまいました。

 しかしながら、こちらの誠意として服装も崩さなくてもいい、尊重をしたい。

だから別な施設に行ってくれという事を説得しました。

 その際に色々と検査があるというお話をしましたが、「随分と面倒なんですね。あなたはただ出世したいだけでしょう」と言われた時は、「この人。本当に人を信頼することができなくなってしまっている」と思うと、悲しくなりました。

 でも、苦労して何とか説得して分かってもらい、検査を受けてもらい手続きをして施設に行ってもらうことには成功しました。

「結局は・・・」

 最後の面談で「結局は人を障害者に仕立て上げて、そういう施設に送り込んであなた方は出世できる。いい仕事ですね。」と言われてしまった時はとても悔しくて、悲しかったです。

 こちらの誠意をどんなに伝えても、行動で示しても分かってもらえないのです。

 苦労して苦労して頑張りましたが、お客様にはこちらの誠意は伝わらなかったようです。

 このような悲しいことが起きても、それでもめげないメンタルが要求されるのがケースワーカーだと再認識しました。


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