酷い会社

初めて就職をしたのが相当酷い会社でした!

私が就職をした時期は就職氷河期と呼ばれる時期で、さらには年俸制が流行った時でもありました。

学校での就職活動は、まわりの友人が熱心に就職活動をしていたので、私もそれにつられて何となくはじめたのですが、その頃はまだどこにどんな仕事を探して、就職する活動をするのかわからずに、何となく就職のための部屋に行って求人票を見る毎日でした。

そこで興味を持ったのがゲーム会社とメディア系の大きな会社で、どちらもコンピュータグラフィックを扱っている最先端の会社でした。

その頃はゲーム会社も3DCGも映像も流行っていたので、周りの友達のほとんどが同じ会社を受けるために、作品集やら履歴者を書いたり、スーツを着て面接に行ったりしている毎日でした。

私が最初に勤めた会社は、学校に来ていた就職案内のポスターを見て興味をもち、今まで見てきた会社の中でも一番輝いて見えました。

一番働いてみたい会社だな!と思えて、ワクワクしながら就職活動が始まったのです。

実はポスターでの色々な美味しい話には裏があって、一番酷い会社だったのだという事は、この時にはまだ知るよしはありませんでした。


その会社の説明会に行き、その日のうちに直ぐに面談があり、面接の予定や仕事の内容やお給料の事を聞きまして、魅力しか感じない会社で、テストも辛かったのですが、無事に通過して、働きはじめした。

初めの頃は既に働いていた社員の方のアシスタントになり仕事を覚える事になっていたのですが、普通に残業もなく毎日が新鮮で、仕事をするというのは楽しい事しかないと感じ、充実した毎日を送っていました。

そんな毎日が続いたのですが、だんだんと与えられるタスクが重くなりはじめました。

こういう忙しさも嬉しく、自分の成長のため!と思う事にして、残業が少しづつ増えてきて、残業をすると夜食代が1,000円ついたので、おっ、こんなに良い待遇!と思っていたのですが、酷い会社の本性が出てくる始まりでした。

実はこの会社は年俸制なので、どんなに残業しても、夜食代しかつかなくて、終電間際の23:45頃まで働かされる事がだんだん増えてゆき、それが毎日続くといった事が始まったのです。

就職する前はスポーツクラブの法人会員になっていた会社だったので、手厚い福利厚生だ!と思い、仕事上がりは毎日プールに通い、まぁ残業しても好きな仕事だし、ジムとプールが無料だし、晩ご飯は食べられるしと思っていました。

しかし実態はスポーツクラブの会員なのは徹夜した人が次の日に仕事をする前に、シャワーを浴びてジャグジーに入ってそのまま仕事を徹夜明けにするためだったのです。

凄く楽しい会社生活のはずでしたが、人生の中で一番待遇の悪い酷い会社だったのです!

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