失恋

遠距離恋愛の辛い思い出

私が20代の時にお付き合いしていた男性とは学生時代に同じ学校で知り合ったのですが、学校を卒業後にはお互いの就職先が離れてしまいました。

ですから遠距離恋愛をしなければいけなかったので、会いたい時に会うことが出来ませんし、今の時代みたいに携帯電話やパソコンがまだ普及していませんでしたので、電話しかやり取りをする方法がありませんでしたので、とても寂しい思いをしていました。

でも彼は定期的に私に会いに来てくれましたし、二人で一緒に旅行をしたこともあります。

久しぶりに会って彼と一緒に過ごす時間は本当に楽しくて、幸せいっぱいでした。

でもその分、いつも別れの時が来ると、悲しくて寂しくて泣いていました。

そして街を歩いている時に一緒に楽しそうに歩いているカップルを見ると、羨ましくて羨ましくて仕方がありませんでした。

特にクリスマスなどのイベントがある日に一人で居ると、本当に寂しさが身に沁みました。

彼は接客業の仕事をしていたため、クリスマスなどのイベント時には仕事をしなければいけなかったので、会って一緒にそのイベントを楽しむことは出来なかったのです。

そして仕事で行き詰まったり、悩みがある時に彼に愚痴や悩みを聞いて欲しくて、よく電話をかけていました。

彼の声を聞けるだけでも気持ちが落ち着きましたし、気持ちを切り替えることが出来てまた仕事を頑張ることが出来ました。

また彼の仕事の愚痴や悩みを聞くこともありましたが、彼の話を聞いてあげることによって彼の支えになれているのは嬉しかったです。

そしてまだ若い私たちは色んな悩みを抱えているけど、お互いに支えあって成長して行けていると思い込んでいました。

ですからちょっとでも辛いことがあった時や、寂しくなった時にはしつこく電話をかけていました。

そしてそれが彼の迷惑になっているとは思ってもいませんでした。

まだきっと若すぎて、相手のことを思いやる余裕が無かったのだと思います。

ある日、電話で話をしている時に「私の存在が重くなってきた」というような言葉を言われた時にはとてもショックを受けました。

最初は意味が分からなくて、「どうして?」とか「私のどこが重いの?」などと聞き返してしまったのですが、その時にはすぐにはその理由を聞くことが出来ませんでした。

そして後日、また電話で話をした時に今まで彼が不満に思ってきた気持ちを聞きました。

遠距離恋愛で寂しい気持ちは分かるけど、離れている時間も大切にして、たまに会える時の時間をもっと楽しめる関係でいたい、というようなことを言われました。

そして寂しい時や辛い時にひんぱんに電話をかけてくるのは止めて欲しいと言われた時にはショックでした。

今まで彼がそんな風に思っていたのが分かって悲しくなりました。

そしてそれを聞いた後、私の彼への思いも冷めて行って、私たちは別れてしまいました。

やっぱり遠距離恋愛は難しいなと思いました。


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