私は若い時に自分の夢だった職種の仕事に就くために、その知識を得たり、必要な資格を得るために専門学校に通いました。
でも就職試験はなかなか難しくて、友達の就職先が決まっていく中、私は卒業する直前まで就職先が決まらなくて焦っていました。
そんな中、やっと就職試験に合格出来て働くことが出来たのは、小さな会社でした。
でも規模は小さくても念願の職種の仕事に就くことが出来たので、私はとても嬉しく思っていましたし、早く仕事に慣れて行こうとやる気満々でした。
でもその会社で働き始めてからすぐに、私は辞めたいと思う気持ちと戦うようになってしまいました。
なぜなら直属の女性の上司が私に対して、とても厳しくて冷たくて、毎日、説教をされたからです。
私はその当時、その仕事の経験が無かったので、上司から指示されたことの意味があまり分からなかったので、上司に確認や質問をしたかったのですが、そう出来る雰囲気ではありませんでした。
頑張る気持ちはあるのに、上司の指示の意味が分からなくて、どう頑張って良いのか分からなくて立ち止まってしまいました。
でもそんな私を見た上司はますます私につらく当たるようになりました。
しかも上司が私に対して威圧的な態度を取っていたためか、その他の周りの同僚たちも私に対して冷たく接するようになってしまいましたし、中には私に変なあだ名を付けてからかってくる同僚たちもいました。
私はその会社の中に居場所が無くて、本当に辛くて辛くてたまりませんでした。
心を開ける同僚は一人もいませんでしたし、上司に怒られたり、同僚たちから冷たい態度を取られたり、からかってくる同僚もいる状況の中で仕事をするのは本当に大変で、私はいつもオドオド、ビクビクしながら働いていました。
あまりにも辛いので辞めたいと毎日、思いながら仕事をしていましたが、せっかく苦労してやっと自分の夢だった職種の仕事に就くことが出来たことを考えると、辞めることが出来ずにずっと我慢して働き続けました。
両親や周りの友達にも「自分の夢だった仕事について頑張っている」というスタンスでいましたので、あまり愚痴をこぼすことも出来ずに一人で辛い気持ちを必死で押し殺しながら仕事をするしかありませんでした。
毎朝、起きて、仕事に行くのが本当に辛くてたまりませんでした。そして仕事で外出することも多かったのですが、その度に会社に戻らずにそのまま家に帰りたいという気持ちと戦っていました。
でもその我慢にも限界がきて、私はその会社を辞めることを決意しました。
上司に辞めることを伝えてから、実際に退職するまでには1カ月ほどかかりましたが、その間はもうすぐその仕事をしなくても良いのだと思うと、気持ちがずいぶんと軽くなりました。
今でもあの会社での辛い時期を思い出すと、本当に涙が出そうになるくらいです。なぜあの会社で一緒に働いた上司や同僚たちは、あんなに意地悪だったんだろうと悲しくなります。