修羅場

結婚を考えていた彼の借金発覚で修羅場に

私は、当時結婚したいと思っていた彼の借金を、彼の姉から告げられ修羅場になったことがあります。
当時私は20代半ば。
一方の彼は2歳年上で、不動産会社に勤務するスポーツマンで、自慢の彼でした。
私の方は「いつかは結婚したいな」と思っていたのですが、彼は仕事が忙しいようでなかなか会えず、寂しい思いをしていました。

そんなある日、彼が倒れて入院したと連絡がありました。
あまりのことに驚いて、日用品を購入し病院に駆けつけました。
筋トレで鍛えた体が痩せており、弱った姿を目にして痛々しく感じました。
過労とのことでしたが、検査の結果肝臓の数値が良くないということで、入院が長引きそうということでした。
(あんなに健康そうだったのに、なぜこんなことに…)(でも、毎日お酒を飲んでいたから、そのせいかも…)

会社帰りに病院に立ち寄る日が続いていたある日、彼の姉という人から電話がありました。
折り入って話したいことがあるとのことです。
(お姉さんから電話って、そんなに容態が悪いのかしら…。)
不安な気持ちを抑えて喫茶店へ行くと、茶髪で髪が長い、派手な感じの女性がいました。
少しふくよかですが美人で、二重のハッキリした目が彼と似ています。

緊張しながら世間話をしていたとき、「実は弟には、多額の借金があるんです」と切り出されました。
え?と思わず固まりました。
彼は、スポーツ推薦で入った大学でレギュラーになれず中退し、アルバイトやパチンコをしながら暮らしていた時期が3年ほどあるそうです。
その頃にFX取引を覚え、レバレッジを掛けすぎて失敗し、なんと300万円もの借金を作ってしまったということ。

その借金を実家が半分払い、残りは自分で払うようにしているが、就職してから先輩に連れて行ってもらったキャバクラや風俗にはまり、借金は減るどころか増えていると聞かされました。
私が思っていた、さわやかなスポーツマンとは全然違う話を聞かされ、頭がクラクラしてきました。
あまりの事に二の句を告げずにいると「でも弟は、あなたとはゆくゆくは結婚したいと考えているそうです。」と言ってきました。

数分間の沈黙を経て「結婚なんていう大切なこと、そして借金のことをなぜお姉さんから聞かなくてはいけないんですか!」と話すと、それまでは温厚だった彼の姉は豹変しました。
「今まで、私達は弟のしりぬぐいで大変な思いをしてきたんです!あなたは弟にいい思いをさせてもらったのに、弟の体調が悪いときにそんなことを言って、恥ずかしくないんですか!本当に弟が好きなんですか!」と返してきました。

その後、何を言ったか言われたか、覚えていませんが30分ほど、喫茶店でお姉さんと大声で言い合いになりました。
(なぜ、普通のOLである私がこんな修羅場に?)私は涙目でした。
その後、退院した彼と半年くらいほど付き合っていましたが、デート中にキャバクラの女性から電話がかかってきたことがわかったことをきっかけにスッパリ別れました。
殴られそうになるなど怖かったのですが、別れて本当に良かったと思います。
もう修羅場はご免です。

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