命の危機

うつ病で事故を起こしてしまいました。

今、思い返すと死んでいても不思議ではなかったと思える大きな自動車事故を起こしてしまったことがあります。

職場での人間関係に悩み、眠れない日々が続いていました。

別に職場に意地悪な人がいたわけではありません。

ただ小さい時から自分に自信がなく、人の目が気になり、会社に迷惑をかけてはいけないということばかりが頭にありました。

やがて突如理由もなく不安に襲われるようになり、自分でそれをコントロールすることが困難でした。

職場の人たちも心配してくれるのですが、それが逆にプレッシャーとなり、さらに追い詰められていきました。

自分でもこのままではいけないと思い、診療内科を受診したところ、うつ病気味と言われました。

そのときは、とにかく眠りたいという思いが強かったので、睡眠導入剤を処方してもらいました。

睡眠導入剤を服用すると、少し眠れるようになるのですが、次の日まで薬の影響が残ってしまうようなときもあり、仕事中もぼんやりしてしまうこともしばしばでした。

そのような状態の中で、大きな事故を起こしてしまったのです。

仕事の用事で同僚を一人助手席に乗せクルマを走らせていたのですが、急に眠気に襲われてしまいました。

しばらくは同僚と話をすることで何とか耐えていたのですが、やがてお互い話すことも無くなってしまいました。

すると、再び眠気が襲ってきたのです。同僚もコクリコクリとしています。

そして一瞬眠ってしまったのです。

凄い衝撃と共に目を覚ましたのですが、公園の中につっこみ、モニュメントを押し倒し、木にぶつかってクルマは止まっていました。

この間のことは全く覚えていません。

幸いわたしも、同僚も大きな怪我はなかったのですぐに警察を呼び、念のため救急車で病院まで行くことになりました。

胸に少し痛みがありましたが、おそらくシートベルトで締め付けられたときに痛めたのでしょう。

この事故を振り返ったとき、ぞっとしてしまいました。

もし、公園や歩道に人がいたらどうなっていただろうか。

あるいは、左ではなく右のほうにクルマが進んでいったとしたらどうなっていただろうか。

誰かに怪我をさせたり、自分たちがもっと大きな怪我をしたり、最悪の場合は自分や同僚、あるいは誰かの命を奪っていたかもしれないのです。

命が守られたという思いが、後から後からこみ上げてきました。助かったのはまさに奇跡でした。

その後仕事を辞め、うつ病の治療に専念することにしました。

引っ越しをして生活環境も変えてみました。

すると、あの意味もなく不安に襲われる症状や眠れないという症状はおさまっていきました。

自分に自信がないのは相変わらずですが、今後また調子がおかしいと感じたら、無理をしないようにしたいと思っています。

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