不要な物は捨てているつもりでも、何時の間に家の中が物だらけになるという人は少なくありません。
かつての私も同様であり、気が付いたら物で溢れてしまい、マンションが手狭になったためもっと広い物件に引っ越しを行ったりしたものです。
引っ越した当初は今度は十分な広さがあるので、もう家が狭く感じる事はないと安心していました。
ところが住み始めて1年程すると、広かったはずの家の中の広さが全然感じられなくなっている事に気付いたのです。
何時の間にか物が増えてしまったためであり、この調子だとまた近い内にこの家も狭くなってもっと広い家に引っ越さなければならなくなると感じました。
そして仮にもう少し広い家に引っ越しても、また物が増えて手狭になるという予感がしてキリがないという思いを抱いたのです。
だからこそ、そんな負の連鎖を断ち切るために、私はしっかりと片付けが出来ない人間だと自覚する事にしました。
その上でそんな自分を変えるには、思い切った方法が必要だと感じたのです。
そこでミニマリストを目指して、不要な物を容赦なく処分する事にしました。
私が最初に手を出したのは、本です。基本的に本好きな私は頻繁に本を購入しており、本棚も1つでは足りずに2つ利用していました。
ですがずらりと並んだ本の大半はもう読む事はないのですが、私の中にはずらりと並んだ本を見て、これだけ沢山の本を読んだという自分に対し悦に入る所があったのです。
そんな意味のない満足感のために、捨てずに多くの本を保管している事のバカバカしさをようやく自覚した私は、思い切って処分する事にしました。
もっとも捨てるのは勿体ないので、古書店に持ち込み売却してお金にしたのです。
しかも容赦なく本を処分した事で、本棚も必要なくなったのでそちらも捨てる事にしました。
今は紙の本ではなく、電子書籍として本を読んでいるので本が増える事はないです。同様に音楽も今やスマホでしか聴いていないのでこれまで買い集めていたCDも、リサイクルショップに売りに行きました。
同時にCDプレイヤーも処分して、家の中からなくしたのです。CDに関してはずっと処分するのを躊躇っていましたが、思い切って行動に出るとすっきりしました。
他にも古いゲーム機やゲームソフトも、その内するかもと取っていたのです。ですがその内はやって来ないと考え、これらもリサイクルショップに売却して全て処分しました。
クローゼットの中の洋服も、もしかしたらまた着るかもという物で溢れていたのです。ですがこれまでもそうだった事を踏まえ、もしかしては来ないと決め付けてそれらも処分しました。
この様にして私はついつい溜め込んでしまって処分出来ずにいた物を、容赦なく捨てて行ったのです。
その結果、手狭になりつつあった家が今度は広過ぎる家に変化しました。ですがもう以前の様に物を増やす気はないと決意した私は、その決意を行動に移す事にしたのです。
敢えて狭い部屋に引っ越しを行い、そこで暮らす事でついつい物を増やしてしまいそうになる自分にストップをかけました。
その結果、家賃も随分と安くなり、無駄な物をついつい購入してしまう習慣もなくなったのでお財布事情的にもかなり楽になったのです。