私には好きな人がいました。
好きな人に振り向いてもらいたくて、少しでも近づきたくて、彼の願うことはできるだけ叶えてあげていました。
彼はとってもわがままです。
一緒に出かければ「ソフトクリーム買ってきて」「疲れたから休もう」「(列に並んで)人気のスイーツを買ってきて」など、私に要求ばかりしてきます。
でも、彼に振り向いてもらいたくて、私自身が彼のわがままを聞いてあげると決めたことです。
子供っぽいな、そんなこと自分でやってよと思うことがありましたが、願いを叶えてあげるようにしていました。
印象的だったことは、長蛇の列に並んで人気のチーズケーキを買いに行ったことです。
彼は甘いものが大好きです。
特にチーズケーキが好きなんだそうです。
このチーズケーキはテレビで紹介されていることを知って食べたいと思っていたけれど、長時間並ぶのはつらいのでまだ食べられていなかったようです。
それを私に買ってくるようにお願いをしてきました。
お願いをされたのは夏です。
炎天下で長時間外にいるのはつらいです。
暑くてくらくらしてきます。
日傘をさして、帽子をかぶっていたのですが、それでも暑いです。
そして、紫外線が気になります。
1時間程度は並んでいたでしょうか。
長時間待った甲斐があってチーズケーキを手に入れることができました。
数量が限定されていて、並んでも買えない人がいたようです。
買えてよかったです。
これで彼も喜んでくれるだろうと思いました。
しかし、彼は「ふーんこんなもんか」といった反応です。
もっと感激して欲しかったのに残念でした。
このようなことが頻繁にあります。
でも、この恋愛を実らせるため、彼に振り向いてもらうためには努力しなければなりません。
そう思って彼のわがままにつき合い続けていたのですが、一向に振り向いてもらうことができません。
もう気持ちを抑えておくこともつらいので、思い切って告白をしました。
彼から返ってきた返事は「友達としか見ていない」でした。
今まで彼のためにやってきたことは何だったのでしょう。
好きになってもらいたくて、大変なことも我慢してやってきたのに。
このことから、恋愛はどちらか一方が尽くしているだけではダメなのだなと学びました。
どちらか一方が無理をしたり、相手に寄り掛かったりするのではなく、お互いがお互いのことを尊重しあうことが、よい恋愛をするコツだと思います。
彼のわがままを聞くことは大変でしたが、学びになったのでこれを教訓にしたいです。
彼のわがままにつき合うのは限界でした