恋愛で失敗しないために必要なことは、相手のストレスに気がつくことだということがわかりました。
交際していた彼は、とても優しい人でした。
歩いていても、いつも私を歩道の方を歩かせて、自分は車道の方を歩くような人で、レストランに入っても、優しく椅子を引いてくれる。とても紳士的な人だったんです。
そんな彼に、私はどこか甘えていたのかもしれません。
ある日、彼から突然別れ話を持ち出されたのです。
私としては、何も心当たりがなく、なぜ彼が急に別れ話を始めるのか、そのことさえわかりませんでした。
理由を尋ねても答えてはもらえず、ただこのままでは耐えられないと言うだけで、私としてはもう何がなんだかわかりませんでした。
私としては、どうしても理由を知りたくて、彼を問い詰めました。
すると、彼がいきなりテーブルをバンッと叩き叫ぶように、これまでの不満を言い出したんです。
これまで、私のことを優先していた彼ですが、かなり我慢をしていたそうなんです。
私はラブコメ好きで、映画やDVDはほとんどラブコメものを見ていました。
ですが、彼は本当はアクションものが好きだったそうで、いつも私に合わせてくれていたそうなんです。
そして、私がある俳優さんのファンであったことも、彼の機嫌をかなり損ねてしまったみたいで、「僕という彼がいるのに」と言われたときには、さすがに引いてしまいした。
そして、私はカフェ巡りをして、パンケーキを彼と半分ずつ分けて食べていたんですが、実は彼は甘党ではなく、パンケーキを食べることがかなり辛かったそうなんです。
なぜ、これまで言ってくれなかったのかと聞いたら、彼は私にサインを出していたそうです。
映画を見に行くときにも、さりげなくアクション映画のパンフレットを並べてみたり、カフェに行く前にラーメン店を勧めてみたりしていたそうなんです。
私がいつか気がつくと思っていたらしいんです。
ですが、私が全く気がつくことがなかったことに、彼は幻滅してしまったそうなんです。
「君の無神経さには愛想が尽きた」と言われてしまいました。
私は去っていく彼に、このときは怒りを感じました。
ですが、後から考えたら、確かにそうだなって、考えを改めました。
私は、彼の優しさに甘えて、彼のことを気遣っていなかったのです。
思い返せば、彼が好きだった食べ物や、服の色を全く覚えていなかったのです。
恋愛を成功させるためには、相手を常に気遣うことも大切だとわかった瞬間でした。
恋愛で失敗しないために必要なこと