私がつき続けた嘘

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何年か前まで、私は嘘をつき続けていました。
嘘をつく相手は親であったり、友人であったり、会社の同僚であり。そして他人に嘘をつく時、同時に必ず自分自身にも嘘をついていました。
私はアセクシャルです。アセクシャルとはセクシャルマイノリティ(性的少数者)の一種で、相手の性別を問わず、他人に恋愛感情や性的欲求を抱かない人のことを言います。
何年か前まで、私はそのことに激しく悩んでいました。
私は生まれてこの方、他人に恋愛感情を抱いたことがありません。周りの同僚や、学生時代には恋愛に興味がない仲間だった友人たちが続々と恋人を作り始めても、根本的に恋愛に対する興味すら湧かない。それが「人とは違う」と自覚している一方で、「でも、今後誰かに恋愛感情を抱くかもしれない」という希望を捨てきれずにいました。まさに悪魔の証明です。「無いこと」の証明ほど難しいことはありません。それがまた、コンプレックスをより根深いものにしていきました。
社会で生きていくうえで避けられない話題の一部が「恋愛トーク」だと思います。同僚に恋人ができたときやお酒の場などはもちろん、日常生活のふとした場面に恋愛トークのきっかけは潜んでいます。そういった話題は独身者に飛び火します。私はそれが心底苦手でした。
それを避けるために私が常用した嘘が、「恋人がいる」という設定でした。
恋人がいないと言うと、人生の先輩方から恋愛の大切さを説かれたり、「誰々はどう?」と職場の男性や取引先の男性を勧められたりします。誰かに片思い中だと言うのはもっとリスキーだし、何より設定を練るのがより面倒になります。「恋人がいる」という嘘をついたうえで「あまりペラペラしゃべりたくない」という雰囲気を作っておけば、あまり突っ込まれることがなく楽でした。また、恋人がいるという嘘をついている間は、自分にも一般的な恋愛観が備わっているような気分になれたのです。
親や友人など親しい人たちには、それとは別の嘘をつきました。積極的に恋人を探しているという嘘です。その嘘を真実にするために、実際に恋活に積極的になったこともありますし、嘘を固めるために恋人を作ったことさえあります。しかし、当然ながらうまくいきませんでした。
あるとき、私は嘘をつき続けることに疲れ果て、親しい友人たちに自分のセクシャリティをカミングアウトしました。私としては一大決心のうえの告白だったのですが…友人たちは「へ~そうなんだ」軽く受け止めてくれました。
私にはそれがすごく嬉しかったです。
それからは私はだんだんと、自分に素直に生きられるようになりました。社会生活の中では、面倒を避けるために軽い嘘をつくこともありますが、友人たちにの前には素の自分をさらけ出せるようになりました。
嘘をつき続けた数年間のことは私の中で、不思議と「黒歴史」にはなっていません。あの嘘は私にとって必要なものだったのだな、と、今でも思っています。

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