小学校高学年の娘がある日突然、「私って誰にも必要とされていないのかな?」と言いました。
いつもニコニコ笑顔でいる子なので、一体何があったのかとびっくりしてしまいました。
「どうしてそんなこと言うの?お母さんはあなたがすごく必要だよ」と話すと、子供はうつむいて泣きだしました。
話を聞くと、クラスで孤立しているとのことでした。
娘はサバサバ系で小学校4年生ぐらいまでは男子とよく遊んでいましたが、5年生になると男子が「女子とは遊ばない」と言い出し、女子はもうグループができてしまって入れてくれないのだと言うんです。
うちの子は女子が好きな可愛い物、オシャレな物などにまったく興味がなく、小さな頃からお友達はほとんど男子だったのですが、男子も思春期になってきて遊んでくれなくなったようです。
その話を聞いて、全然娘の辛い気持ちを知らなった自分を責めましたし、クラスで1人ぼっちでいる娘はどんなに辛かっただろうと思い涙がでました。
すぐに担任の先生に相談してみたのですが、やはり娘の言った通りで、休み時間などはずっと1人で過ごしているとのことでした。元気がないようなので心配していたとも言われました。
子供を産んでからわかったのですが、私自身が辛いよりも、何よりも大切な我が子が辛い目にあっていることが一番苦しいです。
なんとかしてあげたいと思ったのですが、クラスメイトはもう小さな子ではないので、先生が「仲間に入れてあげて」と言ってOKしてくれることはありません。
この話を娘に打ち明けられた日は、久しぶりに一緒の布団に寝ました。そしてどんなに私や夫、祖父母などが娘を大切に思っているのかを何度も話しました。娘は安心した顔で眠りました。
いじめではないので、私にできることはほとんどないことが辛かったのですが、娘が帰宅したら一緒にお菓子や料理をしたり、外でバドミントンやボール遊びをしたり、休日は娘が興味のある場所へ連れて行くようにしました。
「今、このクラスで○○(娘)と気が合う子はいないけど、この先はきっと気の合う友達ができるよ。それまではお母さんがあなたの親友ね」と言って話すと、娘は「頑張る」と言ってくれました。
中学生になった娘は、今はお友達に囲まれてとても楽しそうにしています。小学校生活の2年間は親子でとても辛い日々でしたが、なんとか乗り越えることができて良かったです。
娘があの時、辛い気持ちを私に打ち明けてくれて本当に良かったです。日ごろから親子のコミュニケーションって大切だなとしみじみ思いました。