私の人生でとても辛い体験と言えば、母親の死でした。
私は今、現在40代前半の主婦なのですが、母親はつい2年前ほどに亡くなってしまいました。
死因は食道癌でした。また、母親もまだ若く丁度70歳になったばかりでした。
まだまだ今の時代ならば生きれてた思います。そして、少し早い死を迎えてしまったのです。
私は、そんな母親に対して今は後悔していることばかりです。
生きている母親とはいつも喧嘩ばかりしていたので、本当に寂しく思います。
特に結婚して夫と時折、母親のいる実家へと帰ってた際には色々と日常の話などをするのですが、時折喧嘩もしていたのです。
しかし、そんな私はまだまだ子供で母親に対して偉そうな口ばかりをきいていました。
そして、母が丁度60歳になった時に食道癌が発覚したのです。
私たち身内は誰もが驚きまた信じられませんでした。本当に夢を見ているようでした。
しかし、現実に母は病気となり様々な治療や手術を行うようになっていったのです。
元々、私の母は喫煙からお酒まで好きでしたので、それがまた病気の原因となっていたのです。
その為、病気が進むに連れてそんな好きな喫煙やお酒も徐々に減らしていくことになり、辛い母の生活は始まったのです。
勿論、本当は病気が食道癌でしたので、完全に喫煙やお酒をやめなくてはいけなかったのでしたが、担当の医師から病状によっては少しだけならば良いと許可を得ていたのです。
しかし、勿論家族である私たちはそれでも止めたのでしたが、やはり母のことを思うと甘くなり少しぐらい好きな喫煙やお酒も許していたのでした。
今でも、それは後悔していませんが、ただ今私が思うのは病気になる前にもう少し体のことに気付いてやれば良かったのでは無いかと後悔しているのです。
確かに振り返ってみれば、毎日の喫煙やお酒の量を控えるように促しておけば、少しはもっと長生き出来たのでは無いかと思ったのです。
それだけでもっと母と一緒に人生を歩めたのではないかと思うのです。
しかし、今はそんなことを思っても母親は帰ってきません。
そして、病院で最後を迎える瞬間、私は日頃から私の前で泣かないでと言われていたのですが、さすがに私は泣いてしまいました。
そして、母が息を引き取るまで私は母の手を握りながら最後を見送ったのでした。涙が止まりませんでした。
私にとって人生で本当に一番辛い体験でした。今も尚、母のことを思うと涙が止まりません。