貧乏

貧乏な生活でしたが、家族の絆はすごく深まりました。

私が小学生の頃に父が仕事を辞めてしまい、なかなか次の仕事も決まらずにお金に困った時期がありました。

 

一軒家に住んでいましたが、ローンが支払えなくなるので、売却して団地に引っ越しました。

 

基本的なところから切り詰めた生活をしていかなければならないので、家での生活にかかる出費からおさえていくようにしました。

 

水道や電気、ガスは最低限の使用量にしての生活で、無駄使いは絶対に禁止でした。

 

食費も安いスーパーで購入して、毎日少ないおかずで多く見えるような貧乏飯でした。

 

それでも厳しい状況下になってきた時期には、父の実家から頂いていたご飯だけで乗り越えていました。

 

最初は、貧乏な暮らしをしているのだとは気づきもせず、これが普通だと感じていました。

 

色々食べたい時期に美味しいものを食べることができなかったり、学校で友達が外食をしたお話や美味しそうな食べ物を食べたというお話を聞くととても辛くて、何でうちはこんなに貧乏なんだろうと少しずつ感じるようになりました。

 

学校の行事での校外学習では、お弁当持参だったので、気が重く行きたくはありませんでした。

 

親には、お金かかるから行かないでいいよと言いましたが、大丈夫、行っておいでと言われて参加しました。

 

お昼が近づき、お弁当を開けるのが怖くて、皆のステキなお弁当と比べられるかと思ったら、不安でした。

 

なるべく大人しい友達の近くで食べることにしました。

 

実際質素なお弁当で、少ないおかずでしたが、きれいに詰めていてくれた事に母の愛情を感じながら、美味しく食べられた事を思い出します。

 

それから少しして父が再就職できたのをきっかけに、少しずつ生活を取り戻していくことができました。

 

その後も引き続き、節約はし続けて今まで辛かった時期を取り戻すかのように節約したお金を貯めてたまにみんなで外食に行くことができました。

 

自分も結婚して、今も変わらず節約をしています。

 

自分たちの身にいつ何が起こるか分からないので、貧乏になっても子ども達に不安な思いや辛い思いをさせないように、自分と同じ思いをさせたくはないと心底感じています。

 

実際父が仕事をやめてから、それまでの暮し方では考えもつかない貧乏な生活になっていき暗い日々ではありましたが、母親は、パートでクタクタに疲れている中でも常に笑顔で明るく接してくれていたので、家族の絆はすごく深まったことは、結果として良かったと思います。

 

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