見てしまった

誰にも言えない見てしまったもの。。。

私が中学生の時の見てはいけないものを見たお話です。
私たち家族は、大きな家に引っ越し、親戚の家族と一緒に住むことになります。
私の家族5人と祖母、親戚の一家3人、合わせて9人での生活を送ります。
もともと親戚同士、お正月やクリスマスなどイベントが無くても家に集まるほど仲が良い間柄であったため、さほど抵抗なく、生活が始まりました。

そんなある日、私は親戚のおじさんに「部屋からハンカチを取ってきて欲しい。」と頼まれました。
私はおじさんの部屋に行き、洋服ダンスの中を探しました。
ハンカチを見つけ、取ろうとした時、奥に何かが隠してあるのに気づきました。
どうしても気になってしまい、私はそれを引っ張り出してしまいました。
今でもその時の好奇心を後悔しています。
なぜなら、隠してあったのは、10代の子供にはかなり刺激の強い大人向けのDVDだったからです。
私は慌ててタンスの奥の方にしまいました。
しばらくタンスの前に座り込んでいましたが、これは誰にも言えないな。と子供ながら決心し、頼まれたハンカチを何事もなかったかのよう、おじさんに渡しました。
おじさんとの間に1つ壁を作ったつもりはありませんが、心の中にモヤモヤした何かができました。

それからしばらくした、日曜日のこと。
私は家で祖母と2人で留守番をしていました。
私の祖母は、働き者なので朝から歌を歌いながら、家事をこなしていました。
昼には全ての家事を済ました祖母は、お昼を食べると、午後は掃除をしようと2階へ上がっていきました。
お昼を食べ終えた私も、祖母についていきました。

最初は、廊下や自分の部屋、子供達の部屋を掃除していましたが、突然「あっ、あの部屋が気になってたんだ。」と思い出したかのように言い、廊下へ出ていました。
私は何か嫌な予感がしました。
そう、祖母が向かった先は、おじさんの部屋だったからです。
私は不安になり、慌てて祖母の後を追いました。

おじさんの部屋は、書類がたくさん散らばっており、幸いにも祖母はパソコンが置いてある机の整理を始めました。
私は少しほっとしながらも、おじさんの部屋の入口でいらないものを大きいゴミ袋にどんどん投げる祖母をただ見ていました。

しかし、ホッとしたのはつかの間。なんと机の上に綺麗に畳まれたハンカチが置いてあったのです。
私は思わず、「あっ」と驚いた声を出してしまいました。
そんな私を気にも止めず、祖母はあれがしまってある洋服ダンスに向かっていきます。私はもう一度あれを見ることがあると思っていませんでした。
祖母は隠してあったDVDをあっさり見つけると、「気持ち悪っ」と言って、ぽいっと大きいゴミ袋に捨てました。
その後、何事もなく掃除を始める祖母を見て、私の不安や心にあった何かが消えたことを今でも覚えています。
大人になった今では、笑い話と心の中にしまっています。

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