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私は実家から遠く離れた場所にある専門学校に通いましたので、初めての一人暮らしをすることになり不安がいっぱいでした。
でも同じクラスで仲良くなった友達の中に私と同じく遠い県外からその専門学校に来て、初めての一人暮らしをしているNちゃんがいたお陰で一人暮らしを楽しめるようになりました。
私たちはお互いのアパートの部屋に泊まり合って、一緒にご飯を作って食べたり、色んな悩み事をシェアしました。
彼女が居てくれたから、私は専門学校での勉強や就職活動を頑張ることが出来ました。
そして私たちは専門学校を卒業して仕事に就いた後にもお互いを支え合いました。
仕事の愚痴を言いあったり、職場の人間関係の悩みをシェアしたり、恋愛の悩みも打ち明け合いました。
そしてNちゃんの彼氏と3人でNちゃんの家に集まって3人で色んなことを語り合って楽しい時間を過ごしましたし、Nちゃんとその彼氏とのとても良い関係に憧れていました。
そんな二人が結婚した後にも私は二人の新居を訪ねて行って、たまに彼らの家に泊まることもありました。
ですが私がその後、アメリカに留学したり、結婚してアメリカに住んだりしていたため、Nちゃんとの関係が疎遠になってしまいました。
でも数年前に久しぶりにNちゃん夫婦が住んでいる地域に行く用事があったため、久しぶりにコンタクトを取った所、彼らの家に泊まりにおいでと言ってくれました。
私は10年以上も会っていなかったNちゃん夫婦に再会出来ることをとても楽しみにしていました。
でもNちゃんに久しぶりにあって彼女たちが暮らしているアパートに行ってみると違和感を感じました。
その理由は彼らが暮らしているアパートがとても古くて汚かったからです。
そのアパートは古い市営住宅で家賃がすごく安いから住んでいるとNちゃんが言いました。
私はそれを聞いてちょっとビックリしましたし、なぜそんな貧乏生活をしなければいけないんだろう?と不思議に思いました。
そしてその後、Nちゃんと色んな話をして、彼女が貧乏生活をしている理由が分かりました。
それは旦那さんの仕事が長続きしなくて給料が安定していないことと、彼女が仕事をせずにある宗教に夢中になっているからでした。
彼女は毎日、色んな家を訪ねて伝道を頑張っていると誇らしげに私に言いました。
彼女はその神様の存在を知ったことによってずいぶんと救われたし、とても幸せだと言って、私にもその神様の存在を知って欲しいと私に伝道をし始めたのでビックリしました。
私はそんな宗教を信じたくありませんし、Nちゃんがその宗教に没頭してしまっているのを見て悲しくなりました。
Nちゃんはその宗教の伝道活動をするために仕事もせず、とても質素な生活をしていました。
そこで使っている家具や電化製品などはどれも古くて貧相な物ばかりでした。
作ってくれた料理もハッキリ言ってとても質素なもので物足りませんでした。
そこまで節約をして宗教の伝道活動をしなければいけないNちゃんのことが可哀そうになりましたし、若い時には夢を持ってお互いに頑張ってきた仲だったので、Nちゃんがそんな風になってしまったのがとても残念です。
Nちゃんはそんな質素な貧乏生活をしていても、その神様に出会ったことで心が満たされているというのですが、私には理解できません。
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