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私は、現在は専業主婦をしていますが10年ほど前はかなり酷い貧乏な生活をしていました。
15年ほど前に中古の戸建てを購入し、住宅ローンや子供の教育費などをきついながらも普通に生活をしていくことができていました。
そのまま生活をしていくことができていたのであれば貧乏な生活とはいえなかったのかもしれません。
貧乏な生活を送る転機は12年ほど前に突如訪れます。
夫からの借金の告白。それも額は800万円もあり、月の支払いは15万にも及んでいて生きていけない。助けて欲しいとのことでした。
私は目の前が真っ暗になるような感じを受けました。それまででもきつくて倹約に努めていたのに15万なんて大金は毎月支払っていくことなど確実に無理な状況でした。
私はすぐにパートに応募し、月に10万程度のお金を稼ぐようにしましたがそれでも5万円はどうしても捻出できなかったのです。パート収入と私が申し込んだ借金で二年程度は昔のように暮らすことができました。
ただし、私が借りることのできる借金は限界がありますし夫の借金は利息だけ払っても10万程度(約定分を払ってその他を引き出しても5万円分くらいしかない)になるので、すぐにそこをついてしまいました。
ここからが本当に貧乏な生活となります。実質は1年半程度だったと思います。子供に対しても本当に申し訳なかったなと今でも思います。
ご飯は1日2食で給食のある日は3食でした。お米は絶対に必要だったのですがおかずは買うことができなかったので玉子や納豆、味噌汁の貧乏飯です。
1年半はクリスマスや誕生日は無縁でした。泣く子を慰めてあげることしかできませんでした。
たまに近所の農家さんに野菜などをもらっていましたがさすがに毎日のように頼むわけにはいきません。それでも野菜が食卓に出せる日は子供たちが大喜びしたことを覚えています。
お菓子などは会社でもらってきたりしたものを食べさせていました。
子供達は事情を知らないので喜んでくれました。
一度、子供に聞いたことがあります。こんな生活が苦しいのならば施設に行った方が幸せなんじゃないか・・・と。
子供はお母さんやお父さんの近くで生活がしたい。今のままでも大丈夫といってくれました。
私は本当に嬉しくて子供の為にできることをやろうと決意をしたことを今でも覚えています。
それまでは離婚も考えていて、夫とも会話がなかったのですが現状を変えるためには会話が必要であることをうすうすは感じていましたが実行に移すには多少の勇気が必要でした。
夫は夫で考えていたみたいで弁護士に相談に行くという案を出してきました。いわゆる債務整理です。
私は当時、債務整理=家も何もなくなるというイメージしかなかったのですが債務整理の中でもいろいろあって、個人再生という方法なら家を手放さなくても大丈夫と聞きました。
そこからはとんとん拍子で話は進み、私自身も150万程度の借金は任意整理で返していくこととなりました。
月に私の支払いと夫の支払いで7万円程度になり、パートのお金でまかなえるようになりました。
現在は全て返済が終わり、平穏な生活を送ることができています。
もっとはやく夫と話すことができていれば、私自身ももっと調べていたらと今になると思うのですが私が人生で一番貧乏だった時のお話でした。
ちなみに夫の借金は親族の連帯保証人になっていたからだそうです。絶対になってはいけませんよ。
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