私の家は、いわゆる貧乏でした。それが顕著に表れていたのが、食事での事でした。
人にとってどうしても外せないのが食欲でしょう。とにかくこれを満たさずには、生きていくのに不自由極まりないです。
そこで我が家では空腹を満たす節約術を考えておりました。
まずは身近な話を致しますと、バーゲンの時に買ったり、試食を必ずするといったものがあります。
ですがそれとは別に、あることも行なっておりました。それは、ご近所さんとの付き合いというものです。
時々お隣さんが、畑で採れた野菜や、庭になった果実などをおすそ分けして下さるのです。
決して普段から媚を売っている訳ではなく、良好な関係だけには気を使っているのですが、ご近所さんがいつもおすそ分けに来てくださいます。
「いつも喜んでくれるから、今日もおすそ分けに来たの」と有難い言葉を貰います。
もちろん、もらってばかりではいけないと思い、お返しもします。それが、山菜の和え物です。
私の家の裏には大きな山があり、毎年春になるとわらびなどが生えて来ます。
これを摘んで我が家の食卓へと並べるのです。苦味だったり気になるところはありますが、最近になってとても上手くなりました。
山菜は空腹を満たす重要な糧となっています。
また、バーゲンの他にも、最近だと無料クーポンがあったりするので、それは必ず利用するようにしています。
ある携帯会社に登録しているだけで、コンビニのおにぎりが無料になったり、マクドのシェイクが一本無料になったりと、それは月に一度しかありませんが、必ず利用するようにしています。
こうした節約の他にも、例えばパンを買う時には、可愛さ重視、味重視で値段の高いものは避け、メロンパン、クロワッサンといったように、シンプルでとにかく量の多そうなものを選びます。
一円や十円でも大きな違いです。その分浮くだけで、ほかに何が買えるかは分かりませんから。
その癖がずっと付いているせいか、普段は外食をほとんどしないのですが、友達づきあいで外食をした時は、必ず定番のメニューを選びます。
大体のお店では、それが一番お安めで友達にも貧乏だと思われないからです。
食事に関する節約術は、すでに身にしみていますので、特に苦しいとか贅沢したいとかは思いません。
感謝の心を忘れずに、人との距離を近くすれば、たとえお金が無いとしても、充実した毎日を送れているのでは無いかと思います。