幸福への近道

「ありがとう」を感謝を口癖にする

私は社会人になるまでは、なんでも人に合わせて争いごとを避けるような性格でした。そのせいもあって、言いたいこともなかなか口に出すことができずに、「こうすれば良かった」「本当は賛成していないんだけどな」なんて、不平不満ばかり抱えていました。

そんな自分が変わらなければと思ったのは、社会人になってすぐのことでした。
仕事というのはときに理不尽で、自分はきちんと仕上げた資料でも、上司が手を加えたことで間違えが出てしまったとき、私のせいにされたことがありました。私の手元には原本の正しい原稿があって、間違っていないと証明できたのですが、上司の面子も考えて、ただ「すみません…」と謝りました。それ以降、その間違った上司には「あなたに頼むと間違えるもんね」なんて言われて、とても悔しい思いをしました。

何度もしつこいくらいに言われて、さすがに腹が立って「上司のあなたがミスをしたなんて格好悪いから、私がミスしたふりをしているのに、いい加減にしてください」「正しい資料を提出した証拠のメールもあるのに」とついに不満が一気に爆発してしまいました。

その上司には謝られましたが、その日から関係は最悪。

別の日に部長に呼び出されたのですが、「上司がやりすぎたことも確認不足もよく分かった」「上司はあなたの資料をよくするためにチェックして直したのだから、そのことは感謝するべき」と言われました。
確かに、ミスが発覚してからの上司の態度はよくなかったと思いますが、私の資料が不十分だったことも事実。その感謝を忘れて、不満ばかりが募ったのです。

どうしても自分と違う意見や行動に対しては、不満が募ります。けれども、それを我慢しても指摘しても、お互いに幸福な気持ちにはなれないことに気が付きました。
それからは、「ありがとう」を口癖にしようと決意しました。

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例えば、仕事に対するクレームですが、これは会社や商品が原因で、自分に全く非がなくても、本当に心がズタズタになるようなことを平気に言ってくる人もいます。
それでも、無関心よりそうやって意見を言ってくれる存在に感謝するようにしています。上司に怒られたときも、教えてくれてありがとうございます、というように感謝を必ず口に出すようにしています。

そうすることで、お互いにポジティブに、冷静になって意見を言い合える関係になることが分かりました。人間関係って難しいなと当時は思っていたのですが、そんなふうに感謝を心がけることで、誰とでも心を通わせて、分かり合えるということを知りました。
「ありがとう」は幸福に生きるための魔法の言葉だと思っています。

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