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日々新たに

金欠時の急な入院でピンチ!

もう少しで年末、そしてお正月という一大イベントを控えた一昨年の暮、しかも給料日前の金欠時にインフルエンザにかかり入院することになりました。

大きな病院でインフルエンザと診断され、個室の空いている病院へ移ることになったのですが、給料日の前々日だったこともあり散財していたため、持ち金は千円、子供のお小遣いかと思うほどのお金しか持っていませんでした。

そこでまず困ったのが、別の病院まで向かうタクシー代でした。
やはり、いくらかの持ち金は常に用意しておくべきですね。

毎月5万円近くも保険をかけているんだから、こういうときに前払いでいくらか保険が支払われればいいのに、とも思いましたがどうにもなりません。

結局、恥ずかしいことに親に連絡してタクシー代だけを支払いに来てもらいました。

病院へ行くと、個室の部屋にはベッドとポータプル、テレビ、簡易なクローゼットがありました。

感染する病気のため同室の患者さんもおらず気を遣うことはありませんでしたが、感染するのが嫌だと親がタクシー代だけ支払って帰宅してしまったため、着替えの服もなく、身体を拭くタオルもなく、一週間近く同じ服で過ごしたことは悪夢でしかありません。

最初の5日ほどは点滴しても薬を飲んでも全く熱が下がらず、意識も朦朧として生きているというような実感や間隔はありませんでした。それでも、費用のことばかりが気になって、とてもストレスでした。

少し元気になると喉も乾きますが、飲み物を買いたくても千円しかありません。銀行にはもうお金は入っているはずです。それでも銀行へ行くほどの元気はなく、そもそも、部屋を出ることを禁止されていました。

親に電話をしても「うつると困るから」と、まったく見舞いに来ようともしてくれませんでした。

しおりには二週間ごとに会計をするよう記載もあります。

果たして給料だけで支払うことができるのか?不安で不安でたまりませんでした。
癒しは、頻繁に様子を見に来てくれる看護師さんたちの存在でした。

検温などの決まった時間以外にも、「どうですか?何か変わったことはないですか?」「何か飲み物、買ってきましょうか?」「氷枕、換えておきましょうか?」など笑顔で言葉をかけてくれ、気遣いと配慮に胸がいっぱいになりました。

ご飯は病院食ということもあり質素なものが多かったですし、年配向けのメニューが多く、少し物足りないと感じることもありました。

ただ、野菜の量が多かったことや、毎日違ったメニューが食べられるという魅力もあり、退院するとき、もう病院のご飯が食べられないと思うと悲しくなりました。

今回の病院生活で、人の笑顔や言葉かけがどれだけ心の支えになるのかを、あらためて実感することができました。

もし、身近な人が病院生活を送ることになったときには、できるだけお見舞いに行き、快適に過ごせるよう手助けしたり、励ましの言葉や気遣いのある言葉かけをしてあげたいなと思いました。

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