私達家族が住宅ローンを30年返済で組んだのが、2007年5月、まさに夫が37歳、私が31歳、長男が1歳、次男がお腹の中にいる時でした。
それまでは、夫の実家の2階を間借りして、夫の両親と一緒に同居していました。
しかし、さすがに家族が増えてくると、2階を間借りして、お風呂も台所も共同使用と言うのには無理が出て来てきました。
そこで、たまたま夫の実家の隣に、もう使わなくなって廃墟になっていた農機具小屋があり、そこを潰し更地にして、我が家を新築しても良いことになりました。
但し、当然ですが、資金は全部自分たちで調達しなければなりません。
当時の貯金は約1000万円はありましたが、当時流行していた太陽光発電付きオール電化注文住宅を希望し、その見積りは2500万円で、500万円程度はキャッシュフローとして維持したかったので、現実問題として、2000万円不足していました。
それで仕方なく、金融機関で住宅ローンを組むことになりました。
金融機関は、田舎だったので地元地銀、信用金庫、労働金庫、農協のいずれかから借りることになり、色々比較調査してみた結果、昔からの付き合いや一番金利が安かった農協を選択しました。
それでも当時金利は10年固定2.2%でした。
ちなみに現在は変動金利0.8%で、2000万円のローンの場合、年間60万(30年で1800万)円程度の差額が生じますので、今にして思えば、この金利をもう少しじっくり考えてから契約すべきだったと後悔しています。
さて、住宅資金として2000万円を借りなければならない状況になった2007年新春に、私たち家族は、その年の5月に住宅建設が着工し、ローンを組むことになりました。
これが本当に偶然で、本来は誰も責めることは出来ないのですが、誰かのせいにしたくなる出来事が起きました。
それは、それまで良かった日本経済の好景気と年末のリーマンショックと住宅ローンの金利です。
金利は、先ほども少し記載しましたが、この時の契約時と現在との金利の差で年間の支払額が約60万円も差が出てくるので、少しでも金利を下げたかったのですが、当時の住宅メーカの営業も金融機関も皆さん口をそろえて、今の日本の景気は絶好調で今後も間違いなく景気は良くなるので、今すぐに契約しないとドンドン金利が上がってしまいますよ!と言う大ウソつきな悪魔のささやきでした。
考えても見れば、返済するのは私達であり、住宅ローン何て皆さんにとっては他人事なので、自分たちに都合の良いことしか言わないのです。
それで、まんまとその口車に乗せられて、契約を進めて行きました。
住宅は希望通りの住宅が完成し、その後も平和な暮らしが継続中で、何も文句はありません。
でもひとつだけ言うとすれば、住宅ローンについて、最初の10年間は、金利2.2%で毎年130万円程度の返済に加えて、家を持てば、火災保険や地震保険や固定資産税などの必要経費も発生して、子供たちもお金がかかって、家計は死にたくなるほど自転車操業になって火の車でした。
それでも10年経過して、金利を見直してから、金利10年固定2.5%だったのが変動0.7%まで下がり、年間返済額も70万円程度になったので、年間60万円程度はキャッシュフォローとして現金が浮いて、かなり家計は改善しました。
今にして思えば、実は2007年年末にリーマンショックが起きて、一気に金利が下落したので、あと1年いや半年も待てば、全然支払額は変わったと思います。
完全に周囲の意見を鵜呑みにしてしまった自分たちの判断ミスでした。
先行きの事は誰にも分かりませんが、少しでも延長できるのなら、焦らず騒がずじっくりと、住宅ローンを組んで頂きたいです。
払うのは貴方自身なのです。ハッキリ言いますが、もう日本経済は良くなりません。
だから金利は殆ど上がりません。
よって、焦る必要はありません。
騙されずに、自分たちの一番良いタイミングで、出来る限り安い金利で、無理のない住宅ローンを組んでください。
住宅ローン契約、焦ってはいけません!