貧乏

私のヘルニア貧乏体験記

私は40代の女なのですが、長年の疲労が体にたまっていたのか、昨年首がヘルニアになってしまいました。

首に限らずヘルニアはかなり痛いとは噂では聞いていたのですが、実際になってみると痛いどころの騒ぎではなく、日常生活もままなりません。

お医者さんに行ってみると手術の1歩手前でヘルニアの進行は止まっているものの、当分の間絶対に無理はしてはダメ!と堅く言わました。

私は長年事務の仕事をしていたのですが、長時間パソコンに向き合うのは不可能になってしまい、当然のごとく派遣先の仕事はクビに。

ここから私の貧乏生活がスタートです。

派遣先で加入していた雇用保険の期間が10か月だったため保険の適用を受けられず、まずは月々の収入がいきなりゼロになりました。

これはまずいと思い、痛みをこらえながら首のヘルニアは立派な病気なので医療保険の対象にならないか調べました。

私の場合は手術の一歩手前でヘルニアの進行が止まっている事が災いし、手術をするわけではないという理由でことごとく保険の対象からハネられ、こちらもアテになりません。

それならば公的補助の対象にならないかと役所関係をあたりました。

具体的には市役所の生活保護や、社会福祉協議会の応急生活資金などです。

しかし生活保護をはじめとする各種制度は、例えば身内(親・兄弟)に私を金銭的に援助するよう役所から連絡が行ったりする、といった具合にあまりにも適用条件が厳しく、どうしても制度に申し込む気にはなれませんでした。

そうこうしている内にも見る見る口座の貯金が減っていき、貧乏生活まっしぐらなので気持ちも落ち込みますし焦ります。

とりあえずお金が減るスピードを遅くする必要があったので、生活の中で節約できる箇所は全て節約し、何とか貧乏を1日でも長くこらえるよう必死でした。

そんなこんなでヘルニアを発症してから3か月程経過すると、何とか痛みのレベルが1~2段階収まり、少し動けるようになったので、とりあえず短時間限定であまり動かなくてもよい仕事なら出来るだろうと、家庭教師のアルバイトを始めて何とか乗り切り現在に至ります。

ヘルニアを発症するとおよそ20パーセントの方がうつ病も発症するそうですが、毎日の激痛と貧乏から来るひもじさ、各種福祉制度からハジかれる疎外感はハンパではなく、うつ病になる方の気持ちはよくよくわかりました。

事務の仕事で長時間パソコンを見ている内に猫背気味だったという、私の長年の生活パターンにも大きな問題がありました。

首がヘルニアになったのは確かですが、各種保険や福祉システムの適用基準がもう少し緩和されていたら、1日を1食でしのぐような貧乏生活は体験しなくて済んだのではないかと、今でも考えています。

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