超大物女優の1人である市原悦子さんが死去されたというニュースを聞いた時にはびっくりです。
というのもついちょっと前に盲腸になったという情報が出ていただけに、死去というのはあまりにも急展開であり、いったいどうしたのか、という気持ちになりました。
この市原悦子さんは、他の人がまねできない独特の雰囲気とおおらかさ、そして品の良さがあり、男性だけでなく女性からも圧倒的なファンを作っていたと思いますし、あのように年を重ねていきたいという憧れや目標にもなるほどの理想の女性のおひとりでもあります。
代表作である「日本昔ばなし」では素敵な声でのナレーターとなり、お茶の間に優しさと癒しを届け、「家政婦は見た」では名演技を披露してくださいました。
あのヒットは市原さんなくして成し遂げることはできなかったであろうと思いますし、どのドラマであったとしても存在感を発揮する数少ない雰囲気を持つ女優さんであったと感じています。
また大ヒット映画『君の名は。』ではヒロインのおばあちゃん役の声を担当しましたが、とても温かくて優しくそして深みのあるおばあちゃんでした。
2年程前自己免疫性脊髄炎となり休養していましたが去年3月にNHKで昔話の語り手として復帰されたのでほっとしていました。
いつまでも理想の女優であり続けるために多少の無理をしていた部分があったのかもしれませんが、最後まで素敵な女優のまま生涯を終えられたのは素晴らしいことです。
一生懸命に稽古をする努力の人だと知りましたし、かつて子だくさんが当たり前のような時代に子供をもたずに仕事に専念する姿というのは、人には言えない苦しさと悩みと寂しさを抱えていたのではないかと察します。
そうした苦しさを乗り越えて自然体な女優として気取らず、ありのままであるような感じがしてとても好感できました。
大女優がここ数年次々亡くなられていくのを聞くのは本当に寂しいことですし、こうしたニュースを聞くたびにひとつの時代の終わりを感じてしまいます。
可能であればテレビ局のほうで追悼番組を企画して市原悦子の名作集を出してもらえると嬉しいなと思います。
80代まで現役でこうした仕事ができて市原悦子さんは凄いと思いますし、決してキャラが被ることのない、個性を持つ女性として尊敬しています。
素敵な夫婦だと思いますし、家庭があっての市原悦子さんだったのかもしれません。ご冥福をお祈りいたします。
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