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お薦めの本

「毒婦」は女性の生き方を問う本です。

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北原みのりさんの「毒婦」をおすすめします。「木嶋佳苗」といえば、ピンとくる方もいると思いますが、2007年から2009年に起きた、首都圏不審死事件の容疑者です。

たくさんの男性が、なぜこの女性にだまされて、多額のお金をみつぎ、そして亡くなったのかを、そして「女性とは何か」を裁判傍聴を通してさぐるノンフィクションです。

本のおおまかなあらすじは、筆者が木嶋死刑囚の裁判傍聴を克明に報告していく流れでストーリーは進んでいきます。ただ、そこは、木嶋死刑囚の発言を題材にしていくのではなく、木嶋死刑囚がどんな気持ちで発言しているのか、今、どんな思いでいるのかを、女性ならではの視点で、思いを馳せることで話は進んでいきます。

具体的には、裁判事の服装をチェックすることはもちろんのこと、髪型や化粧の様子など、かなり、こまかくチェックしていることがわかります。まさに女性が女性を見ている視点が報告されていきます。そしてその裁判に登場してくる被害にあった男性も、女性ならではの視点で、人物像も含めて、北原さんの視点で報告されていきます。

そして、終盤は判決が下されて、その後の木嶋ストーリーを想像させる裁判傍聴のルポが記されています。また最後には、北原さん自身が、木嶋死刑囚の出身地を訪問し、幼少期の木嶋死刑囚やその家族に思いをはせます。

この本のみどころは、何と言っても、女性の視点で、木嶋死刑囚を観察したことだと思います。そして、その視点で登場してくる男性も観察したことで、男性の目から、どんな木嶋死刑囚が見えていたかも、明らかにしていきます。

違う言い方をすれば、表面的なことや、事実を追うのではなく、女性的な内的な思考を巡らせるところに、この本の醍醐味があると思います。なかなか人の感情は理解しにくいですが、さらに理解しにくい木嶋死刑囚の内面を知ろう、というか、触れようとする北原さんがリアルに表現され、そのことを、まるで持てあそぶかのように、木嶋死刑囚は様々な発言や行動をとります。

読み終わった後の感想は、率直に「怖い」と思いました。しかし日本における女性の立ち位置や、男性目線でみた女性とは何かを考えさせられる「学び」の本でもありました。数日は重苦しい気持ちが続いていたので、それなりに読み切るにはエネルギーがいる本だと思います。

お勧めしたい本とした理由は、自分の存在意義や今後の生き方を考える上で、木嶋死刑囚の生き方は、間違った方向ではありましたが、「女性」とは何かを考えさせられる生き方だったことを北原さんは示してくれていると思います。私が女性に、お薦めしたい本の1つです。

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